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  SS4■育ててモンスター


 先日、ホワイトピッグことナオキを捕獲した新米トレーナーのリンダくん。
 今日もリードを繋いで一緒に冒険していると……、

 ――デレデレデレッデーン♪

 野生のニャンコロンが現れた!
 いけ! ナオキ!
「ブキッ!」
 ナオキの気合いは十分だ!



「何でホワイトピッグなんて育ててんの? 今シリーズの初期ザコでしょ?」
「いや、分かってるけどなんとなく」

 たしかに、レベルはそこそこ上がってきてるのだが、攻撃力が低いうえにダメージもよく食らうのでどうしても他モンスターにチェンジしなくては野生のモンスター一体さえもろくに倒せない。しかし、戦闘に出さなければレベルも上がらないし、ほんとになんだか、なぁ……。
 ちなみに、冬休み。ヒマさえあれば卓弥はウチに来て、俺の部屋で一緒に例のモンスター育成RPGをやっていた。兄が受験勉強しなきゃいけないから、一応気を遣ってウチに避難してきてるらしいが、実際には全然勉強なんてしてないらしい。タクマ兄さん大丈夫かな?

「一応、バレーで推薦受けるから、作文と面接だけらしくてさ。勉強してない理由はそれだろうと思うけど、拓馬は国語全然ダメなのに、作文で通るわけないと思うんだ」

 高校受験のことは詳しく分からないけど、推薦だと五教科テストがないのか。確かに勉強できなくてもどうにかなりそうな気はする。



 ある日、例のホワイトピッグ、進化して化けたのだ。スマートに、最強になってしまったのだ。
 HPは捕獲できるモンスターではトップに躍り出て、攻撃力はそこそこだが会心の一撃が出やすいので2.5倍ダメージになるし、スピードも上がった。あげく伝説モンスターの弱点属性。会心の一撃時には5倍ダメージを叩き出す。
 通信対戦でほいほい伝説モンスターを出して来た相手を瞬殺で叩きのめすのだ。

「なにこれ、ナオキ? 強すぎだ!!」

 しばらく俺が一人勝ちしていたのだが、みんながホワイトピッグの強さを知ってしまい、みんながホワイトピッグを育てているという不思議な現象が起きたのであった。
 まさにホワイトピッグ祭り。誰もが必ずパーティに一体入れているという編成。
 完全に伝説モンスターが霞んでしまっている。

 おそるべし、ホワイトピッグ!

 ふと小四のとき、ぶん投げられた時のことを思い出して思わず身震いした。アイツも見た目以上の強さを秘めていた。
 なんとなくだったが、ホワイトピッグをあきらめずに育てた俺のカン(?)はドンピシャ。
 しかし、これを知ったらすごい勢いで怒りそうだな、鎌井。



 あれから、どうなったかは分からないけど、アイツもうまく化けてくれたらいいけどな……いい方に。



 ちなみに、「ホワイトピッグ」のオスが進化すると「キングピッグマン」になる。メスだと「クイーンピッグリーナ」だ。


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2016.02.25 UP